こんにちは。
千葉県で、犬のしつけトレーニングを提供している、ドッグトレーナーの佐藤です。
今日は「犬とふれあうだけでこんな効果が?癒しと笑顔をくれる“動物介在活動”とは」というテーマでお話しします。
犬との暮らしの中で、「なんだか癒される」「一緒にいるとホッとする」そんな経験はありませんか?
実はそれ、科学的にもちゃんと理由があるんです。
今回は、犬とのふれあいが私たちにもたらす“心と体への良い影響”を、「動物介在活動(Animal Assisted Activity:AAA)」という観点からご紹介します。
動物介在活動(AAA)ってなに?
動物介在活動とは、動物とふれあうことで、人の気持ちを明るくしたり、安心感を与えたり、レクリエーションの一環として行われる活動のことです。
病院で行われる治療的な「動物介在療法(AAT)」とは異なり、もっと気軽で日常的な取り組みです。
その中でも、特に活躍しているのが「犬」。
人懐っこさや社会性の高さから、大学、学校、職場などさまざまな場面でAAAに参加しています。
実際にわかっている、犬の癒し効果
ストレス・不安の軽減
大学生を対象とした研究では、テスト期間中に犬と数分ふれあうだけで、ストレスレベルが有意に低下したという結果があります。
医療従事者の心のケア
ある大学病院では、看護師や医師が犬とふれあうプログラムを導入。短時間のふれあいでも、気分が前向きになるという報告がありました。
コミュニケーションの促進
犬を介することで、他者との自然な会話が生まれることもあります。
スイスの大学の研究では、脳卒中後の患者さんが、犬との交流によって表情や言語によるやりとりが活発になったという報告があります。
犬との暮らしがもたらす日常の“癒し”
帰宅したときにしっぽを振って迎えてくれる姿、そっと寄り添ってくれる体温。
そのすべてが、私たちの生活の支えになっていますよね。
科学的研究と、日常実践の両面から効果的な関わり方をご紹介します:
- 短時間のふれあいを定期的に取り入れる
毎日5〜15分でも、撫でたり見つめあったりする時間を取り入れると、ストレス軽減・安心感UPにつながります。 - 犬の日常的な存在感を意識する
犬がそばにいるだけで、血圧低下や心拍数の安定などの生理的効果があることが複数の研究で示されています。 - 共に行動するリズムをつくる
一緒に散歩する、簡単な命令遊びをする、リズムのある暮らしの中に犬を自然に取り込むと、心の安定やつながり感が深まります。
さいごに
犬とふれあうことは、ただ楽しいだけでなく、心と体にたくさんの良い影響をもたらしてくれます。
研究が進めば、さらに多くの場面で、犬との関わりが注目されることでしょう。
そして、こうした癒しの力を持つ犬たちと日々暮らしている私たちは、改めてその存在に感謝したいですね。
犬って本当にすごい!