犬のしつけ・トレーニング 知っておきたい基本

【犬のしつけ2】犬の困った行動は“環境”で変わる!ABC分析で原因と改善法を見つけよう

こんにちは。
千葉県で犬のしつけトレーニングを提供している、inuaオーナーの佐藤です。

「靴下を盗んで逃げる」「散歩中引っ張り続ける」「吠える」…
そんな困った行動、もしかすると原因は“犬の性格”ではなく“環境”かもしれません。

この記事では、プロトレーナーが使う ABC分析(行動を【A:前】【B:行動】【C:後】の3つで捉える方法)を使って、
あなたの愛犬の行動の理由と、今日からできる改善法を解説します。

ABC分析ってなに?

ABCとは、応用行動分析学(ABA)で使われる基本のフレームワークです。
まるで映画のワンシーンのように、行動とその前後の出来事を切り取って考えます。

  • A:Antecedent(先行事象) — 行動が起きる前の環境や状況
  • B:Behavior(行動) — 実際に起きた犬の行動
  • C:Consequence(結果) — 行動の後に得られたもの・避けられたもの

例:靴下を盗む犬の場合

  1. A(前):部屋に靴下が落ちていて、犬が気づく
  2. B(行動):靴下をくわえて逃げる
  3. C(後):飼い主が慌てて追いかけてくれる(=犬にとって遊びや注目を獲得)

なぜ環境を見ると改善しやすいの?

「いたずらっ子」「びびり」といった、気質や感情も行動に影響しますが、これらは直接変えることが難しい要素です。

一方、環境は目で確認でき、意図的に変えることが可能です。

行動分析では、この「変えられる部分」に注目することで、より現実的で効果的な改善策を立てられます。

今日からできる改善方法

  • Aを変える(靴下にアクセスできない環境を作る)
     ┗ 靴下を犬の届かない場所に片付ける
     ┗ 犬がいる部屋で靴下を脱がない
  • Cを変える(行動後の結果を変える)
     ┗ 靴下を取っても追いかけない・声をかけない
     ┗ 何もしていない時やおもちゃで遊んでいる時に褒める

※「注目を与えない」場合は、犬が困惑しないよう短時間で切り替えましょう。
 そして、良い行動を見せたらすぐに強化してあげましょう。

まとめ

ABC分析は、吠え、噛み、飛びつきなど、多くの行動に応用できます。

原因を「環境」から探すことで、愛犬との生活がもっと穏やかになりますよ。

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