犬のしつけ・トレーニング 知っておきたい基本 行動分析学

【犬のしつけ5】行動を変える前の大切な “関係づくり”


こんにちは。
千葉県で犬のしつけトレーニングを提供している、ドッグトレーナーの佐藤です。

「うちの子、全然言うことを聞いてくれなくて…」
そうお悩みの飼い主さんはとても多いです。

行動を変えるには、まず「関係」を整える

犬は、生活のすべてを「連続的に」感じています。
だから、ある場面だけを切り取って「このときだけ言うことを聞かせよう」としても、うまくいかないことが多いんです。

これは、応用行動分析学(ABA)にも通じる考え方です。

どんなに優れた行動の技術を使っても、飼い主との関係が築けていなければ行動の変化は起こりにくいのです。

良好な関係=しつけ成功の土台

ABAにおける「良好な関係」とは、たとえばこんな状態です:

  • 🗣 飼い主の指示に従える
  • 😊 飼い主と関わることが楽しく、褒められるのが嬉しい

この関係を築くことで、どんなしつけもスムーズに進みやすくなります。

ステップ①「飼い主の言うことを聞く関係」をつくる

この関係は、簡単な指示に従う → 褒められるという体験を日々積み重ねることで育まれます。

  • 「おすわり」「まて」「おいで」など、成功しやすい課題から始めましょう。
  • 強い刺激(他の犬や大きな音など)がない落ち着いた環境で練習するのがコツです。

🐾 例えば、お散歩中に突然他の犬と出会ったとき。
警戒したり吠えたりしていると、飼い主の声は届きませんよね。
普段から、「落ち着いた環境で指示に従って褒められる」経験を積むことで、
「飼い主の指示=いいことが起こる合図」という認識が育っていきます。


ステップ②「褒められるのが嬉しい関係」をつくる

犬は「褒められること」が強化子になるとは限りません。
最初はピンとこないこともありますが、日常の中でポジティブな関わりを増やすことで“褒め”の価値は高まっていきます。

  • 一緒に遊ぶ、落ち着いているときに声をかける
  • 普通に過ごしているときこそ「いいこ!」と伝える

こうした繰り返しが、飼い主=ポジティブな存在という認識を作ります。

事例紹介:ココちゃん(2歳・ミニチュアシュナウザー)

飼い主さんの悩みは、「散歩中に他の犬を見ると吠えて突進してしまう」こと。
指示も聞こえていないようで、毎回ヘトヘト…というご相談でした。

まずは静かな室内で、「おすわり」や「アイコンタクト」など簡単な行動に対してたくさん褒め、飼い主の近くにいる=いいことがあるという体験を積みました。

すると徐々に、散歩中でも飼い主さんに意識を向けられる場面が増えていきました。

飼い主さんも「ココとのやりとりがスムーズになった気がします」と笑顔に😊
「行動を変える前に関係を整える」ことの大切さを、あらためて感じたケースでした。

普段の関わりが、しつけを変える

しつけの成否は、「ある特定の場面」で決まるのではなく、
日々のちょっとした関わりの積み重ねで決まります。

  • 愛犬の良い行動を見つけたら、すぐに褒める
  • 一緒にいるだけでも「いいことがある」と思ってもらう

それだけで、犬との関係はどんどん良くなっていきます。


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