コラム 犬のQOLを高める

Hierarchy of Dog Needs(犬の欲求階層)で考える、本当に必要な「しつけトレーニング」とは?

こんにちは。
千葉県で、犬のしつけトレーニングを提供している、inuaオーナーの佐藤です。

今日は、「Hierarchy of Dog Needs(犬の欲求階層)で考える、ほんとうに必要な「しつけトレーニング」とは?」というブログです。

「うちの子には、どんなしつけトレーニングが必要なのかな?」

犬と暮らし始めたばかりの方はもちろん、長年つれそっている飼い主さんでも、愛犬のしつけについて、悩むことは多いのではないでしょうか。

もしかすると、

・ 「いうことを聞いてくれない... 」と、つい、力でコントロールしようとしていませんか?

・ 「愛犬にとって本当に必要なもの」、見失っていませんか?

そんな、あなたに知って欲しいのが、心理学修士号をもつドッグトレーナー、リンダ・マイケルズ氏が提唱した、「Hierarchy of Dog Needs(犬の欲求階層)」という考え方です。

犬の幸福と成長に欠かせないニーズを、ピラミッド型でわかりやすく示したフレームワークで、世界中で注目され始めています。

この欲求階層を参考にすることで、

  • 愛犬のトレーニングの焦点をどこにあてれば良いのか、分かりやすくなります。

  • あなたが、愛犬の満たされていないニーズ(欲求)、満たされているニーズ、そして気になることや、心配なことを把握するのに役立ちます。

  • 愛犬の行動にかかわる問題に対して、どのような方法で対処するのかを知ることができます。

それぞれの、ニーズを見ていきながら、「愛犬にとって本当に必要なこと、そして、どんなトレーニングがあるのか」を、一緒に見ていきましょう。

Hierarchy of Dog Needs 5つの階層 〜 愛犬の「ほんとう」を理解する 〜

ピラミッドは下から順に、5つの階層で構成されています。

土台となる「生物学的ニーズ」から、一番上の「認知的ニーズ」まで見ていきましょう。

1. 【最重要】生物学的ニーズ:健康と安全 〜 全ての土台 〜

ピラミッドの土台となるのは、生きていくために不可欠な「生物学的ニーズ」です。

  • 身体的安全:安心してリラックスできる空間
  • 十分な運動: 毎日の散歩と定期的な運動
  • 屋内生活と温度管理: 快適な室内環境
  • 優しい全身のケアと医療: 定期的な身体ケアと獣医医療
  • 適切な栄養と新鮮な水: 年齢と活動量に合わせる

2. 【心の安定】感情的ニーズ:信頼と愛情

感情的な安定は、行動に良い影響をおよぼします。

  • 感情的な安全 - 信頼:あなたとの信頼関係
  • 一貫性: 自分の行動や指示の一貫性
  • 愛情: 正しい愛情を表現
  • エンリッチメント - 新規性: 変化と刺激のある生活

3. 【社会性UP】社会的ニーズ:人や犬とのつながり

犬は社会的な動物。飼い主や家族との良好な関係が大切です。

  • 安全な愛着: あなた自身が、信頼される安全基地
  • 人や他の犬との絆: 社会化を通して、肯定的な関係を経験
  • 遊び: エネルギーの発散、社会的なスキルの習得

4. 【効果的学習】トレーニングのニーズ - 力によらないトレーニング:〜 科学的なアプローチ 〜

重要なことは、「FORCE-FREE(力によらない)」トレーニングであること。
痛みやや恐怖を与えるのはNG! 安全で効果的なトレーニングを提供しましょう。

  • 「環境管理」、「先行事象の修正」: 問題行動が起きにくい環境づくり

  • 「正の強化」、「分化強化」: 望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らす

  • 「レスポンデント条件づけ」、「拮抗条件づけ」: 脱感作などで、感情的な反応を改善

  • 「プレマックの原理」、「社会学習 / 観察学習」: 多様な学習原理で、効果を高める

ショックカラー、プロングカラー、チョークチェーン、といった苦痛のある器具の使用は絶対に避けましょう。

5. 【好奇心】認知的ニーズ:まだみぬ能力

トレーニングを通して、愛犬のまだ発揮されていない能力を刺激しましょう。

  • 選択と同意: 犬に選択権を与え、その選択を尊重する、犬のエンパワメントを高める

著名な専門家からあなたへのメッセージ!

  • リンダ・マイケルズ氏(M.A. Psychology) :

    「犬に痛み、恐怖、支配的な器具や訓練方法を使用することは、決して正当化されません」


  • マーク・べコフ博士(PhD-Animal Behavior) :

    「犬は私たちと同じように、安全、安心、そして愛を感じる必要があります。彼らは、これらのニーズを満たすことを、私たちに依存しており、私たちはそうする義務があります」

  • サイモン・ガドボア博士(PhD-Animal behavior) :

    「犬が、学習したり、周りに注意を払ったり、問題を解決するためには、ハッピーでいなければいけません」

愛犬の「今」と「未来」のために、トレーニングを始めてみませんか?


「犬の欲求階層」は、愛犬の多様な欲求を理解し、効果的にトレーニングを進めるための羅針盤です。

ピラミッドを参考に、5つのニーズをバランスよく満たしてあげることで、愛犬のQOLはさらに向上します。

もし、
・ 「力によらないトレーニングってどんなもの?」

・ 「うちの子はどんなニーズが満たされいないの?」

と感じたら、ぜひ一度、プロのセラピストに相談ください。

愛犬の「今」と「未来」のために、セラピストの知恵と技術を味方につけて、新しいhappyなドッグライフを始めましょう!

今日は、「Hierarchy of Dog Needs(犬の欲求階層)で考える、本当に必要な「しつけトレーニング」とは?」というブログでした。

いつも、ご覧いただきありがとうございます。

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