こんにちは。
千葉県で犬のしつけ・行動改善を行う inua ドッグトレーナー/作業療法士の佐藤です。
「吠えるし落ち着かない…」「何から始めればいい?」

答えは、“自宅でできる最初の3手順” を決めること。
📌 この記事でわかること
- ✅ 自宅で失敗しない3ステップの始め方
- ✅ 吠え・引っ張り改善でのつまずき回避
まずは全体像(30秒で把握)
- 書き出す:困りごとを機能別に整理
- 整える:環境&家族ルールを先に整備
- 試す:自宅&散歩コースで実地サポート
根拠:行動はA-B-C(先行刺激→行動→結果)という法則に沿って増えたり、減ったりします。
「増やしたい行動」には、ごほうび(正の強化)が届くようにしていきましょう。
👉 行動のABCってなに? 正の強化とは?
STEP1|書き出す:困りごとを機能別に書き出してみよう✏️
犬の行動には、必ず「なぜそれをするのか?」という 目的があります。そして、これを機能といいます。
ここでいう「機能」とは、 犬が行った行動が、“どんな理由で役立っているか” という意味です。
(例:吠える=「かまってもらえる」/「嫌な人がいなくなる」)
「わがままだから」「性格だから」ではなく、行動にはそれをする理由があるのです。
代表的な4つの機能👇
1️⃣ 注目を得たい(人の声・視線・反応が欲しい)
例:来客に吠えてかまってもらう
2️⃣ ものを得たい(ごほうび・おもちゃなど)
例:テーブルに前足をかけて食べ物を取ろうとする
3️⃣ 嫌なことから逃げたい/避けたい
例:ブラッシング中に暴れてやめさせる
4️⃣ 気持ちよさ・感覚そのものが楽しい
例:しっぽを追いかけてぐるぐる回る
📌 困りごとを書き出すときは、
「行動|その行動の目的(機能)」の形にすると整理しやすくなります。
- 来客に吠える → 注目を得たい/来客を追い払いたい
- 散歩で引っ張る → 早く進みたい/刺激に近づきたい
- トイレ失敗 → 落ち着けない/環境が合わない
👉 行動を「悪い」「いい」で決めつけるのではなく、機能で整理すると、改善の優先順位が自然に見えてきます。
✅ 今日できること
- 家の中と散歩で、それぞれ3例ずつ愛犬の「行動|目的(機能)」をメモしてみましょう。
STEP2|整える:環境&家族ルールを先に🧩
犬の行動は、その場の環境と人の対応に強く影響されます。
まずは「失敗しにくい環境」を作り、家族でルールをそろえることが大事です。
家族の対応
→ ルールを統一することがカギ。
例:座れを3秒維持できたら「OK!」でおやつ、と決めて全員同じ対応に。
📌 今日できること
- 家族で 「家族で統一したルールを3つ」 を紙に書き、冷蔵庫に貼る。
💡 根拠
行動を変えていくには、何から取り組むのか?順番が大切です。
まずは
- マネジメント(環境の管理)で、そもそも行動が起きない環境を整える
- 良い行動は強化で増やす
- その後に、どんな環境でもできるように一般化する
この流れを守ると、犬も人も楽に前に進めます。
STEP3|試す:整えた環境で小さく成功体験を
環境と家族のルールがそろったら、いよいよ実際の場面で試してみましょう。
ここでの目標は「完璧にできること」ではなく、小さな成功を作ることです。
📌 今日できること
- 家の中で「座れ→OKでおやつ」を家族全員が同じやり方でやってみる
- 散歩に出る前に「お座りしてリードをつける」ルールを徹底する
💡 根拠
環境を整えた状態で“揃ったルールを実行する”ことが、成功体験を積む第一歩になります。
つまずきやすい所&回避法 ⚠️
- すぐ結果を求める → まずは行動の形を作る(時間や距離は後から延ばす)
- 家族で基準バラバラ → 褒める合図を同一文言に(「OK!」「いい子」に統一)
- 叱って止めるに偏る → 望ましい行動を先に用意し、出たら即強化
👉 しかっちゃダメなら、どうするの?
よくある質問(FAQ)❓
Q. 何歳から(何歳まで)始められますか?
A. 月齢を問わずOK。やり方と強度をその子の物語(来歴・健康)に合わせるのがコツです。
Q. どれくらいで変化が出ますか?
A. 行動の形作りは1~2週間で手応えが出やすいです。一般化(どこでもできる)は環境ごとに練習が必要です。
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- 千葉県内はご自宅や近隣公園などで行えます(詳細はお問い合わせください)。
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目標は「吠えない犬」ではなく、“暮らしで役立つ行動が増える犬”。一緒に、今日から始めましょう。