こんにちは。
千葉県で犬のしつけトレーニングを提供している、ドッグトレーナーの佐藤です。
「褒めるのが大事って聞くけど、うちの子、言うこと聞かないし…」
「叱らないと分からないんじゃないの?」
そう感じたこと、ありませんか?
今回は、「叱る」と「褒める」の違い、そしてしつけを成功させるための実践的な取り組みについて、具体的にお話しします。
叱るより、褒める。しつけ成功のカギは「強化」
犬との暮らしでとても大切なこと。
それは、してほしい行動に注目し、すぐに褒めて成功体験を積ませてあげることなんです。
もちろん、なんでもかんでも褒めればいいということではありません。
私たちが「困ったな…」と思う行動も、犬にとってはごく自然な本能的行動だったりします。
だから、人間の常識で一方的に叱ってしまうと、犬にとっては理不尽に感じられ、ストレスや信頼関係の悪化につながることも。
叱っても意味ない?その理由は...
問題行動ばかりに目が向いて、「つい怒ってしまう」のは誰にでもあること。
でも、叱ることで一時的に行動が止まっても、根本解決にはなりません。
場合によっては、飼い主の「注目」そのものがご褒美(強化子)になってしまい、叱られてもその行動が増えてしまう、なんてことも……。
解決のカギは「行動の引き出し=レパートリー」を増やすこと!
犬が人と暮らしていくためには、「どうすればうまくいくのか?」を行動として学ぶ必要があります。
つまり、望ましい行動を新しく教えることが、とても重要なんです。
🐾 実践例①:お散歩中の引っ張り
- 犬がリードを引っ張ったらすぐに立ち止まります。
- 犬が立ち止まってリードを緩めるのを待ちます。
- リードが緩んだ瞬間に再び歩き出します(犬にとっての強化子)。
- 「引っ張らなければ前進できる」と犬が学習します。
実践例②「食事中の飛びつきを改善する方法」
- 食事中、犬がテーブルに飛びついてきたら無視し、食事や注目を与えないようにします。
- 犬が指定の場所(マットやクッション)に移動して、落ち着いて座ったり伏せたりしたら、すぐに褒め言葉(「いいこ!」など)とご褒美(おやつなど)を与えます。
- これを繰り返すことで、「指定の場所で待つと嬉しいことがある」と犬が学習し、徐々に飛びつく行動が減っていきます。
環境を整えて成功に導く!
犬が望ましい行動を取りやすいように、事前に環境を工夫・整えることも効果的です。
例えば:
- 道の真ん中を歩ける散歩ルートを選ぶ
- リードを短めに持ち、飼い主の近くで歩くとおやつがもらえるようにする
ちょっとした工夫が、大きな成果につながります。
強化子って、おやつだけじゃない?
もちろん、おやつはとても効果的なご褒美です。
でもそれだけじゃありません。
- 「いいこ!」という声かけ(古典的条件づけで強化された二次性強化子)
- おもちゃや遊び
- 撫でられること(スキンシップ)
犬にとって嬉しいと思えること=強化子は、1頭1頭違います。
その子に合った“褒め方”を見つけていきましょう。
実践的取り組み:「褒める習慣」をつけよう!
実は、人は意識しないと「褒める」ことがなかなかできません。
だからこそ、まずは意識して「褒める練習」を始めてみましょう。
1日10回チャレンジ!
「1日に10回、愛犬の良い行動を見つけて褒める」という目標を立ててみてください。
- おやつを10個ポケットに入れておく
- 声かけだけでもOK!(その子にとって嬉しければ)
- 小さな「おすわり」「こっちを見る」でもチャンス!
まとめ:叱るより、褒める。それが関係づくりの第一歩。
叱ることは、飼い主自身のストレスにもつながります。
でも、褒めることは、犬との関係性を良くし、問題行動を減らすための第一歩になります。
「良い行動を見つけたらすぐに褒める」
それを意識するだけで、しつけは必ず良い方向に進みます。
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