
こんにちは。
千葉県で犬のトレーニングを行っている、inuaオーナーの佐藤です。
突然ですが、こんなお悩みはありませんか?
- お散歩中に他の犬に吠える
- 家の中でずっとうろうろしている
- 呼んでも反応が薄い…
こうした行動の原因は、“しつけ不足”だけではないかもしれません。
実は犬には、人間と同じように「満たされるべき基本的な欲求」があります。
そのひとつでも欠けてしまうと、行動にさまざまな影響が出てしまうのです。
犬にもある!7つの基本的な“欲求階層”
上の図は、犬の「7段階の欲求階層(Hierarchy of Dog Needs)」と呼ばれるもの。
犬の行動科学や動物福祉の知見に基づいて整理されたフレームワークです。
このピラミッドの下層にある基本的ニーズほど、満たされていない場合にストレスや問題行動として現れやすくなります。
「うちの子、最近落ち着かないな」と感じたら、まずこの7つの視点から生活を見直してみましょう。
愛犬の欲求、満たせていますか?7つのチェックリスト
①【生命の安全】落ち着いて過ごせていますか?
犬は常にまわりを警戒している動物です。
家庭内や散歩中に、**「常にビクビクしている」「物音に過敏」**という様子が見られるなら、安全欲求が満たされていないのかもしれません。
🔍 チェックポイント
- お散歩で安心して歩けているか
- 家の中で休める「安全基地」があるか
②【飲食の安定】十分な水と食事が与えられていますか?
意外と見落としがちなのが、「水の摂取量」。
犬は体調不良のときほど、水を飲みにくくなる傾向があります。
🔍 チェックポイント
- 常に新鮮な水が飲めるようになっているか
- 年齢や体調に合ったフードを選べているか
③【健康管理】適切なケアがされていますか?
病気のサインや不調を見逃すと、行動にも変化が表れます。
特にシニア犬や持病のある犬は、定期的なケアが欠かせません。
🔍 チェックポイント
- 定期的に健康チェックを受けているか
- 温度管理や湿度対策ができているか
④【睡眠と休息】静かに休める時間がありますか?
犬は1日12〜16時間の睡眠が必要とされています。
うるさい場所で生活していたり、寝場所に落ち着きがないと、慢性的な睡眠不足につながります。
🔍 チェックポイント
- 自由に選べる“お気に入りの休憩スポット”があるか
- 家族の生活音に邪魔されず眠れるか
⑤【適度な運動】量だけでなく“質”も大切
「毎日散歩しているから大丈夫!」…と思っていませんか?
実は、運動の質(刺激・満足感)も犬にとっては重要です。
🔍 チェックポイント
- のびのび体を動かせる場があるか
- 散歩以外にも遊びや刺激のある活動があるか
⑥【探索活動】十分に“においで世界を感じる”時間がありますか?
犬は嗅覚で世界を理解する生き物。
散歩のときに「匂いを嗅ぐ時間」を制限しすぎていませんか?
🔍 チェックポイント
- 匂い嗅ぎに集中できるゆったりした散歩時間があるか
- 行き先を犬に選ばせてみたことがあるか
⑦【縄張り・安心の拠点】安心できる“居場所”はありますか?
犬は自分の縄張りを把握しておきたい生き物です。
そのため「自分で選べる居場所」があると安心につながります。
🔍 チェックポイント
- 家の中で、犬が落ち着ける“自分のスペース”があるか
- 留守番のときも安心して過ごせるよう工夫されているか
🐕まとめ|「困った行動」は“欲求の声”かもしれません
犬の問題行動の多くは、「何かが足りないよ」というSOSサインです。
つい「わがまま」や「性格の問題」と考えてしまいがちですが、
実は生活環境や心身のケアに改善のヒントがあるかもしれません。
今日からできる!見直しリスト
- □ 安全な空間があるか
- □ 新鮮な水と適切な食事を与えているか
- □ 睡眠・運動・探索のバランスが取れているか
- □ 健康チェックを怠っていないか
📩 無料相談受付中!
「うちの子、どこを見直せばいいんだろう?」
「この行動、何が原因なのか分からない…」
そんなときは、お気軽にご相談ください。
行動評価にもとづいたアドバイスを丁寧にご提案します。
🐾 おわりに
犬にとって“満たされるべき欲求”は、問題行動の裏にある「本当の声」。
それに気づいてあげられるのは、一番近くにいる飼い主さんです。
inuaでは、犬の感情と行動科学に基づいたトレーニングで、
人と犬がもっと自然に、心地よく暮らせる毎日をサポートしています。