コラム 散歩

散歩中に犬が歩かなくなる理由とは?

匂い嗅ぎの本当の意味と上手な付き合い方

こんにちは。千葉県で犬のしつけトレーニングを行っている inua オーナーの佐藤です。

「うちの子、散歩中に急に止まって動かなくなる…」

そんなお悩みを持つ飼い主さん、とても多いです。 特に、「地面の匂いばかり嗅いで、こちらの声に全く反応しない」――このような場面に戸惑った経験はありませんか?

この記事では、犬の“匂い嗅ぎ”行動の意味と、無理なく取り入れられる対応法について、犬の行動科学の観点からやさしく解説していきます。


匂い嗅ぎは、犬にとっての“情報収集”

私たち人間が目で周囲の情報を得るように、犬は“鼻”で世界を理解しています。

匂い嗅ぎは、

  • 誰が通ったのか
  • どんな出来事があったのか
  • 何が近くにあるのか

など、犬にとって非常に重要な情報源。 この行動を制限してしまうと、犬は“自分がどんな環境にいるのか”を理解できず、不安やストレスを感じるようになります。

🔍 探索欲求が満たされないと…?

  • 周囲への警戒が強くなる
  • 気が散りやすくなる
  • 散歩自体がストレスになってしまう

💡 inuaでは、匂い嗅ぎの時間を“満足いくまで与える”ことを基本としています。これにより、 「落ち着いて歩けるようになった」「リードの引っ張りが減った」など、多くの効果が見られることがあります。


【注意点】匂い嗅ぎの自由にも“安全管理”は必要です

とはいえ、自由に嗅がせてあげればOKというわけではありません。 飼い主として、以下の点に注意しましょう:

拾い食いの前兆に注意

匂いを嗅いでいるとき、それが“情報収集”なのか“拾い食い”の兆候なのかを観察しましょう。

危険な場所では中止する判断を

  • 除草剤や農薬が散布された場所
  • 危険な生き物や異物がある場所

などでは、しっかりと“止める”判断も大切です。


まとめ:散歩はただ歩くだけじゃない

「匂い嗅ぎをやめさせたい」と思っていたけれど、実際に話を伺ってみると、 「匂い嗅ぎにかかる時間が長すぎることが問題」だったというケースは少なくありません。

でも、犬にとって散歩は「心の栄養」になる大切な時間。

匂い嗅ぎの時間も計画に入れた、余裕ある散歩設計 を心がけるだけで、 飼い主さん自身もイライラせず、愛犬との散歩時間をもっと楽しめるようになります。


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