犬のしつけ・トレーニング

困った犬の行動、解決の鍵は「なくす」ことじゃない!

こんにちは!千葉県で、犬のしつけレーニングを提供している、inuaオーナーの佐藤です。

今日は「困った犬の行動、解決の鍵は「なくす」ことじゃない!」というブログです。

多くの飼い主さんが頭を悩ませる「犬の問題行動」について、その解決に必要な考え方を、お伝えしたいと思います。

「うちの子、どうしてこんなことするの ...?」

  • 人や他の犬に吠えかかる
  • 噛もうとする
  • トイレをなかなか覚えてくれない
  • 全然いうことを聞いてくれない
  • お気に入りのものをボロボロにする
  • 散歩中、グイグイ引っ張る

もしかしたら、あなたも愛犬のこういった行動に困っているかもしれませんね。

でもちょっと待ってください。
これらの行動は、僕たち人間を困らせようとしているわけではないんです。

実は、犬たちにとっては、彼らなりに生きるために、目の前の問題を解決しようとした結果の、ごく自然な行動なのです。

もちろん、僕たち人間社会のルールからすると「問題」に見えてしまうのも事実。
だからこそ、「どうすればこの行動をなくせるんだろう?」と考えがちです。

しかし、問題行動を解決するために必要なことは、行動を無理やりなくすことではないのです。

では、一体何が必要なのでしょうか?

問題行動を解決するために、犬が本当に必要としていること

僕が考える、問題行動解決のために大切なことは、3つです。

  1. 犬が問題を解決しなくて済む「環境」を整える

    例えば、吠えるという行動をどうにかしたい時、まず考えるべきことは、「なぜ吠える必要のある環境になっているのか?」ということです。

    窓から吠える通行人に吠えるのなら、カーテンを閉めるなどの工夫で、そもそもの、吠えるきっかけをなくすことができます。

    このように、環境を見直し、犬が問題解決の行動に出なくても済むような工夫がないかを、最初に考えましょう。

  2. 問題解決な必要な状況で、「望ましい行動」を教えてもらう

    どうしても、犬が問題解決をしなければならないという状況も存在します。
    例えば、お散歩中に他の犬とすれ違う時などです。

    そんな時に、吠えるのではなく、飼い主さんの指示に従ってやり過ごすという、望ましい問題解決の方法を、教えてあげましょう。

    教えるのが難しければ、セラピストの力を借りながら、愛犬に新しい行動を根気強く教えていきましょう。

  3. 教わった「望ましい行動」をし続けられる「環境」を維持する

    新しい行動を教えても、元の問題行動に戻ってしまうことはよくあります。

    大切なのは、犬が新しい行動を「良い結果につながる」と学習し、続けられるように、人的・物的環境を整えてあげることです。

    例えば、散歩中に他の犬に吠えずにいられたら、褒めてあげたり(正の強化)、おやつをあげたり(正の強化)することで、「この行動をすれば良いことがある」と、犬は理解しやすくなります。

焦らず、じっくり向き合うことが大切

「問題行動がすぐに消えてくれたら... 」そう思うのは当然のことです。
しかし、実際には時間がかっかることも少なくありません。

もしかすると、遠回りに感じるかもしれませんが、これらに地道に取り組むことが、問題行動改善への一番の近道です。


今日は「困った犬の行動、解決の鍵は「なくす」ことじゃない!」というブログでした。
いつも本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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